一
ふるさとの
山
ここに
木々は
営々
いのちを内に満たしています
ひこばえも喜びふるえ
雪柳
またしなやかに舞う
そして いのちのふしぎに目覚めるわたしたちです
二
ふるさとの
野
はここに
夏の
木立
に脈打つ音が
溢
れています
楠若葉枝
差し延べて
木々の
熱
りを
両手
に
映
す
そして いのちのおもさを支えるわたしたちです
三
ふるさとの
川
ここに
水はいのちを
育
むために
煌
くのです
秋風
は
水面
と語り
その
源
をコスモスは問う
そして いのちのしくみを
究
めるわたしたちです
四
ふるさとの
街
はここに
家並
のかなた空がきりりと
透
き
徹
ります
吐
く息は白く舞い立ち
人
健
やかに
業
に
勤
しむ
そして いのちのちからを信じるわたしたちです